「悩まないようにしよう」と思っていても、ついクヨクヨと考えてしまう・・・
誰にだってあることです。
ただ悩み過ぎて、身体がしんどくなったり、仕事や勉強が手につかなくなったり、
そのうち鬱のようになってしまったりすると、より苦しくなってしまいます。
大事なのは「上手に悩むこと」です。
ここでは「上手な悩み方」について学んで行きましょう。
① 「悩むことは悪いことではない」という気持ちを持とう
「悩まないでおこう」と思って悩めなければそれでいいですが、悩みというのはついつい頭に浮かび上がって来るものです。
それを「悩んじゃいけない」と思って、無理に押し込めようとしても、余計にストレスになります。
「悩むことは悪いことじゃない」ということを意識するようにしましょう。
「悩む」というのは、それだけ必死にその問題について「考えて」いるということです。
「悩み」はときに成長への大きなブレイクスルーにもなり得ます。
ついつい悩んでしまう自分を卑下しないことから始めましょう。
② とにかく紙に書いてみよう
「悩むことは悪いことではない」ですが、クヨクヨと堂々巡りの悩みは、精神衛生上にもあまりよくありません。悩み過ぎて夜も眠れない、ということになると、身体も心もしんどくなってきます。
頭の中だけで考えていると、ついついグルグルと悪循環を招きます。
白紙の紙と鉛筆を用意して、思いついたままに書くようにしてみましょう。
これを「悩みの外在化」と言います。
頭の中を紙に写し出すのです。
「書いたところで何が変わるんだろう・・・」と思われるかもしれません。
しかし「書く」ことで、頭の中の情報を整理することにもなります。
そうすることで因果関係が見つかったり、実は大した悩みじゃなかったり、ということが分かるようにもなります。
紙と鉛筆を用意するのにお金もかかりません。
すぐにでも取組んでみましょう。
③ 実際に起こった事実を見るようにしよう
悩み事の多くは実は「起こっていないこと」が多いです。
「もしこうなったらどうしよう・・・」
「悪い方向に進んだらどうしよう・・・」
世の中の悩みの90%は「起こっていないこと」と言っても過言ではないかもしれません。
憶測を排して、実際に起こったことはどのようなものだったか。
そのことを整理するようにしましょう。
いつごろ?どこで?誰が?誰に?何を?どうした?
このことを推測無しで書き記してみましょう。
そうすることで客観的に問題に取組むことができます。
④ 勝手に相手の気持ちを推測するのはやめよう
③と関連することでもあります。
ある問題が起こったとき、そこに相手がいる場合、その人の気持ちを推測し過ぎると、
悩みはどんどん膨らんで行きます。
相手がどのように考えているかは、聴いてみない限り分かることではありません。
自分の力でどうにかできることでもありません。
相手が言ったことはどのようなものだったのか。
ここでも推測は排して、起こった事実に目を向けるようにします。
もしかしたらあなたの大きな誤解があるかもしれないですし、思っていた以上に重要なことではなかったということもあり得るのです。
⑤ どうしても気になるときは「確認」をしよう
どうしても相手がどう思っているかが気になる時は、思い切って相手に聴いてみましょう。
あのときどんな気持ちだったか、何を思ったか。
あなたが思っている以上に相手は気にしていないかもしれませんし、まったく怒っていないということもあります。
また相手としても聴いてくれたことで、「自分のことを気にかけてくれていたんだな」というように思ってくれることもあります。
推測だけで話を進めると、どんどん悪い方向に考えてしまいがちです。
時に「確認作業」もするようにしましょう。
⑥ 人に聴いてもらおう
書くことと同様に、人に話すことで物事が整理されることもあります。
また他の人の意見を聴くことで、違う見方ができるようにもなります。
単純に思いを話すだけでも、すっきりすることもあります。
悩み事があるとき、「話す」ことはとてもパワーを持つのです。
ただ、多くの人に話しすぎると、今度は混乱してしまうこともあります。
ご自身が信頼する方に話すようにしましょう。
そしてきちんと「節度」も守りましょう。
同じ話を何度もされると相手も疲れてしまいます。
大事なのは悩みを「整理」することです。
そのことを忘れないようにしましょうね。
以上「上手に悩む」ための6つの方法についてお伝えしました。
巷には「悩まない方法」を謳う書物もあります。
もちろんそこにも有効なことが書かれています。
ただ、悩むということはそれだけ「壁」にぶち当たっているということでもあります。
では「壁」はどのようなときに表れるのか?
それはあなたが「本気で物事に取組んでいるとき」です。
本気で無い人には壁すら現れることがありません。
「悩む」ことはときに成長の起爆剤にもなり得るのです。
大事なのは「悩まない」ことではなく、
「適切に、上手に、『悩む』こと」です。
そのために、事実を捉え、紙に書き、客観的に捉える「練習」をしていきましょう。
どうしても辛くなったとき、
そんなときのために私のような「心の専門家」がいます。
ちゃんと悩めるあなたであれば、
少しヒントが見えるだけで、
それを大きな成長につなげることができるでしょう。
1人でどうしようもないときは、
遠慮せずにご連絡ください。
そして「上手に悩む」力を
身につけていけばいいのです。
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