有名大学に入る、難関資格を取る。これらを達成するには、継続的な学習が必要になります。
いくらいい塾や家庭教師をつけたところで、本人の勉強意欲が無ければ、それらは意味を成しません。
とくに不登校や引きこもりの方にとっては、勉強から離れる時間が長い方もいます。そういった方たちにも「継続」して、「集中」できる学習環境をご家族も協力して作り上げることが必要です。
では、どのようにすればお子さんが「勉強好き」になるか。
このことを考える前に、まず逆からアプローチしてみましょう。
つまり「どうやったらお子さんを勉強嫌いにさせられるか」という点から考えてみましょう。
① 他の同級生と比べ「あなたはここがダメだ」と言いましょう
② 努力を認めず、点数だけで判断し「いい点数を取れていない」と指摘しましょう
③ 「一生懸命勉強しなさい」と曖昧な指示を出しましょう
④ テストで間違えたところをクドクドと指摘し続けましょう
⑤ テストでいい点を取れなかったら、「何をやってもダメね。誰に似たのかしら。」
と言い続けましょう
⑥ 「いい点数を取ったらゲームを買ってあげる」とご褒美をあげましょう
⑦ お説教は1時間以上たっぷりと行いましょう
⑧ お子さんが勉強中は親はテレビを観て大笑いしましょう
⑨ 親は資格の取得などにチャレンジしないようにしましょう
⑩ 人前で「うちの子は不出来で」と言いふらしましょう
0個の方はきっとお子さんの勉強面でのご苦労はあまり無いでしょう。
この後の記事は読まれなくて結構です。
1〜3個の方は少し改善意識を持てば、お子さんの意欲をあげられます。
4〜7個の方は要注意です。これからの記事をしっかりと読んでください。
8〜10個の方は、お子さんの勉強意欲を奪う天才です。その才能は今日限りで捨てましょう。
「自分は8個以上当てはまっている・・・」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
「でもね!」と反論したくなる方もいらっしゃるかもしれません。
しかしながら、ここにあげた方法を続けている方は、間違いなくお子さんの学習意欲を奪っています。これは断言致します。
耳が痛い方もいらっしゃるかもしれませんが、ここからが大切です。
要するにお子さんの勉強意欲を高めるためには、ここに書いてある「逆」のことに取組めばいいのです。早速これらの逆転項目を作り、効果的な方法を学んで行きましょう。
① お子さん自身の頑張りを認めましょう
⇔他の同級生と比べ「あなたはここがダメだ」と言いましょう
お子さんとしてはいくら頑張ったとしても、「○○君の方が上だから」と言われるとやる気を削がれてしまいます。
お子さん自身が友人をライバルに見立て努力することはときにモチベーションにつながります。
しかしながら親がそれを行う必要はありません。
お子さん自身の努力を認めるようにしましょう。
② 努力した「プロセス」を認めるようにしましょう
⇔ 努力を認めず、点数だけで判断し「いい点数を取れていない」と指摘しましょう
試験は、いくら頑張っても点数に表れないこともあります。
成績というのは、地道な努力の末にある時点であがっていくものです。
すぐに成果が出る訳ではありません。
だからこそ、点数だけで「良い、悪い」にするのではなく、
「今回は毎日1時間集中して取組んだね」と言うようにプロセスを認めるようにしましょう。
点数だけで評価していると、お子さんは「努力よりも点数が取れればいい」と思うようになります。
ときに「カンニング」などの行為に走ることもあるのです。
③ 改善のための具体的プランを未来から遡って一緒に考えましょう
⇔ 「一生懸命勉強しなさい」と曖昧な指示を出しましょう
ついやってしまいがちな「もっと頑張れ」という言葉。
しかしこれほど曖昧な指示もありません。
大切なのは、問題点を把握した上で、次にそれを改善するために、今何をすればいいかを考えることです。
たとえば計算問題のミスが多い子の場合は、「計算を早く正確にするために一日10個問題を解くようにしてみようか」ということが具体的な改善案の提示になります。
④ 何ができなかったかを一緒に考え、改善方法を考えましょう
⇔ テストで間違えたところをクドクドと指摘し続けましょう
できていないところをいくら指摘しても、できるようにはなりません。
どこが問題で、どう改善していくかの話をするようにしましょう。
たとえば公式は合っていたけれど、計算方法を間違えていたら、
そこの強化に取組むようにする、などです。
⑤ 人格否定はせず、問題は常に「改善方法」を検討する方向で話をしましょう
⇔ テストでいい点を取れなかったら「何をやってもダメね。誰に似たのかしら。」と言い続けましょう
「何をやってもダメ」というのはお子さんの人格を全否定するものです。
テストでいい点を取れなかったらお子さんは本当にダメな人間なのでしょうか?
むしろいい点さえ取れば褒めてもらえるならば、その他のことができなくてもいいのでしょうか。
どんなお子さんにだって良い所はあります。
何が問題かをしっかりと検討して、改善策を考えて行くようにしましょう。
テストができないからといって人格まで否定する権利は親であろうとありません。
⑥ 頑張った努力を認める声かけをしましょう。むしろそれで十分です。
⇔ 「いい点数を取ったらゲームを買ってあげる」とご褒美をあげましょう
よく「テストでいい点を取ったら、○○を買ってあげる」という条件を出される方がいます。
しかしながら、この方法を取ると、お子さんは「買ってくれないなら頑張らない」と言う思いを持つようになります。
勉強をしないで将来困る(可能性がある)のは誰でしょうか?
それは親御さんではありません。お子さんご自身です。
勉強するしないは、お子さん自身の問題です。
そこにご褒美はいりません。
もしあげるとしたら、「テスト勉強頑張ったから、ハンバーガーを食べに行こう」という頑張ったことに対するもので、かつ安価なもので十分です。それ以上の高価な物は必要有りません。
⑦ 注意するときは30秒以内で的確に指摘して終わらせましょう
⇔ お説教は1時間以上たっぷりと行いましょう
ある学習の専門家が口にしていたことですが、「高校生くらいまでは、人の話は30秒までくらいしか聴けない」というものがあるそうです。
それ以上はただ「お母さんが怒っている」という程度にしか受け取らず、内容が頭に入って来ないそうです。
指摘するポイントは的確に簡潔に行いましょう。
⑧ 親御さんも配慮をするようにしましょう
⇔ お子さんが勉強中は親はテレビを観て大笑いしましょう
自分には「勉強しろ」と言うのに、親は面白いテレビでガハハと笑っている。
こんな状況で勉強に集中しようとはなかなか思えません。
お子さんが勉強している間は、
テレビの音も小さくしてある程度の配慮をするようにしましょう。
⑨ 親御さんもいろいろなものに興味を持ち「勉強する」姿勢を見せましょう
⇔ 親は資格の取得などにチャレンジしないようにしましょう
お子さんは多かれ少なかれ「なんで勉強しないといけないんだろう」という思いを誰しも持っています。
勉強の意味を伝えるのはなかなか難しいものです。だからこそ行動を見せるのです。
親も大人になっても頑張って勉強している。
しかもすごく頑張っている。
大人のこういった背中が一番語るものなのです。
⑩ 自慢する必要はありませんが、謙遜しすぎる必要もありません
⇔ 人前で「うちの子は不出来で」と言いふらしましょう
これもよくありがちですね。
日本人ならではなのかもしれません。
お子さんのことを褒められたときに「いえいえ、うちの子なんて何もしないんですよ」と言ってしまいがちです。
褒められた時は素直に「ありがとうございます」と言えばいいのです。
謙遜しすぎて、お子さんのことを卑下する様な発言はやめるようにしましょう。
以上「お子さんを勉強嫌いにする方法」から、その逆をたどり「勉強好きにする方法」をお伝えしました。
「自分はあまりできていないな」と思われた方もいらっしゃったでしょう。
しかしながらまずは「気づき」を得ることからです。
そして「今、この瞬間」から出来ることを始めることです。
意識して続けることでやがて習慣になり、お子さんをモチベートすることにも抵抗無くできるようになります。
もちろん、結局頑張るのはお子さんご自身です。
ただ、周りの働きかけによって、お子さんの「やる気」を喚起することもできるのです。「勉強しなさい」と言う前に、一度是非取組んでみてくださいね。
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