HSC(Highly Sensitive Child)/HSP(Highly Sensitive Person)の略で、アメリカのエレイン・N・アーロン博士が提唱した概念です。
日本語では「非常に敏感な感覚を持つお子さん・人」のことを指します。
例えば以下のようなことが当てはまります。
・夜窓からの光があると眠れない
・目覚まし時計の「チクタク」という針の音が気になってしまう
・人がたくさんいるところにいると疲れてしまう
・服のタグなどが気になってしまう
・誰かが叱られていたり、大声を上げられると苦しくなってしまう
疲れやすかったり、生きづらさを抱える方もいらっしゃいます。また5人に1人と言われるため、周りの方に理解されづらいところもあります。うまく付き合っていく方法について一緒に考えていきましょう。
4つの特徴をその頭文字から「DOES」と呼びます。
D:Depth of processing:深く処理する
O:being easily Overstimulated:過剰に刺激を受けやすい
E:being both Emotionally reactive generaly and having Empathy in particular:全体的に感情の反応が強く、特に共感力が強い
S:being aware of Subtle Stimuli:些細な刺激を察知する
※簡単なチェックリストを作成しています。あてはまるものが多ければ多いほどHSP傾向が強いと言えます。
学校編
□クラスがワイワイしている状態が疲れてしまう
□宿題がたくさん出されると混乱してしまう
□行事があるといつもよりも疲れる
□いつもと違う授業(ワークなど)だと戸惑ってしまう
□友だちと一緒にいると気を遣ってしまって疲れる
□匂いが気になってしまう部屋(音楽室など)がある
□自分から発言することがとても苦手
職場編
□急な仕事の変更があると対応が難しくなる
□休憩時間の雑談は気を遣って疲れてしまう
□飲み会をした後は体調を崩してしまう
□頼み事をされると断れない
□許容量以上の仕事を抱えてしまう
□他の人が注意されているのを聞くだけも辛くなってしまう
□悩み事を相談することが苦手
いわゆるHSPは下の表の左下(黄色い部分)に当てはまります。しかしながら、タイプAのようにHSS(High Sensation Seeking:刺激を追求するタイプ)を持ったHSPの方もいらっしゃいます。明るく活動的ですが、終わった後に疲れ切ってしまうタイプです。HSPの中で3割の方がHSS型HSPと言われます。HSPはおとなしい方もいれば、活発な方もいらっしゃいます。表向きの姿だけではわからない部分もあります。
どんなことに疲れやすく、しんどくなってしまうかを丁寧に分析していきましょう。そしてそれらに一つ一つ対処法を考えていきます。
呼吸法や身体の強張りを取る方法、日々の過ごし方を見直し、うまく付き合っていく方法を考えていきます。
ここに書かれている強みは、どれも「チームに一人はいてほしい能力」です。HSP・HSCの強みを活かした進路選びをしていきましょう。
□物事を深く考える力がある |
□共感力が高い |
□周りの変化にも気が付く |
□小さなミスを見逃さない |
□相手の気持ちを汲み取る力に長けている |
□人が嫌な気持ちにならないように気配りができる |
□直感力ひらめきが強い |
□芸術的なセンスが高い |
□物事の進め方など道筋をつけることができる |
こだわりが強かったり、感覚過敏があることからASD(自閉スペクトラム症)と疑う場合もあると思います。大きな違いとして以下のものが挙げられます。
①コミュニケーションについて
ASD:人との関わり方が「わからない」ためKY(空気が読めない)状態になる
HSP・HSC:人の気持ちを考えすぎてしまい、疲れてしまう
②こだわりについて
ASD:最初に座った椅子に座らないといけない、というようにこだわりに理由があるわけではない
HSP・HSC:テスト前は毎日4時間勉強しないといけない、と自分が決めたルールに縛られてしまう
区別が難しい場合は、安易に判断せず専門家にアドバイスをもらうようにしましょう。
※不登校・ひきこもり傾向のあるお子さんの中にHSP・HSCと関連性が深い方がいらっしゃいます。不登校やひきこもりでお悩みの方はこちらもご参考ください。
私自身HSPを抱えています。
ここに書かれていることの大半が当てはまり、疲れてしまうこともありました。
しかしHSP・HSCを抱える方は、本当は「強さ」も持ち合わせていらっしゃるのです。
ご自身がお持ちの「タフ」な部分を活用しながら、自分だけの「武器」を見つけていきましょう。
きっとこれまでとは違うご自身の捉え方ができるようになります。
OFFICE NAKAGAWA 代表 公認心理師 なかがわひろか
①「無料カウンセリング(30分)」をご利用ください。その後カウンセリングをご希望の方は、
ご希望の日時と時間数(50分/80分/110分)を第3希望までお伝えください。
初回は80分以上をお願いしております。
↓
② 日時の決定
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③ カウンセリング(対面/オンライン/出張相談)の実施
お子さん(またはご本人)のご年齢が18歳未満の場合
50分 | 7,500円 | 8,250円 |
80分 | 12,000円 | 13,200円 |
110分 | 16,500円 | 18,150円 |
お子さん(またはご本人)のご年齢が18歳以上の場合
50分 | 10,000円 | 11,000円 |
80分 | 16,000円 | 17,600円 |
110分 | 22,000円 | 24,200円 |
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